2組の入口
塩基配列の変化へ

DNAの複製、転写

1.DNA複製の細かい仕組み(真核生物)

DNAの2本のヌクレオチド鎖は、互いに逆向きに配列している。 DNAの複製では、この2本の両方が鋳型となる。
したがって開裂した部分で新たに合成されるヌクレオチド鎖では、 開裂が進む方向と同じ向きに連続的に合成されるのに対し、
他方は開裂が進む方向とは逆向きに不連続に合成される。

ここで、上の図の細かな説明をします!!☆
赤い点線で描かれている複製開始点とは、 何か所か決まったところに存在し、ほどかれる場所です。
そして、黄色で囲まれているところを拡大したものがもう一つの図です。 上の図をマウスで触ってみてね!
もう一つの図には、連続的に合成されるヌクレオチド鎖(=リーディング鎖)と不連続的に合成されるヌクレオチド鎖(=ラギング鎖)があります。 ラギング鎖では、複数の短いヌクレオチド鎖が5'→3'方向へ断続的に複製され、これが次々に連結される。
この短いヌクレオチド鎖は、岡アフラグメントとよばれます。


2.真核細胞における転写の仕組み


真核細胞において、 転写は核内で行われます。
遺伝子には、転写開始部位の近くに転写の開始を決定する領域(=プロモーター)が存在し、 転写が開始される際には基本転写因子(=タンパク質)が結合する。 転写は基本転写因子とそれを認識したRNA合成酵素がDNAに結合し 基本転写因子、RNAポリメラーゼ、DNAの複合体が形成されることで開始されます。


3.スプライシング


真核細胞では、多くの場合RNAの合成後に核内でそのヌクレオチド鎖の一部分が取り除かれることが知られています。
このとき取り除かれる部分に対応するDNA領域を イントロン、それ以外の部分をエキソンといいます。
スプライシングとは、 イントロンに対応する部分が取り除かれ、 隣り合うエキソンの部分が結合されてmRNAがつくられることをいいます。
また、スプライシングの際、取り除かれる部分が変化することによって、ある遺伝子の転写によってつくられた1種類のmRNA前駆体から2種類以上のmRNAが合成されることがあります。 このことを選択的スプライシングといいます。